原作は柳本光晴さんの漫画「響~小説家になる方法~」です。2017年漫画大賞受賞の実写化作品で、元欅坂46の平手友梨奈さんのスクリーンデビュー作になります。自分を曲げない主人公「響」。そんな響によって周りの人間が変わっていくというお話です。あまり前情報を入れずにこの映画を見たのですが面白かった。監督が「君の膵臓をたべたい」と同じ月川翔監督なんですね。妙に納得。
あらすじ
15歳の少女「響」。無名の新人である彼女の小説「お伽の庭 (おとぎのにわ)」が文芸界に革命を起こす。
解説
この映画には「芥川賞」と「直木賞」という実際の賞が登場します。聞いたことはあるけど、あまり詳細は知らないですよね。私もその1人。ということでこの2つの賞について調べてみました。
芥川賞
芥川龍之介の友人であり、文藝春秋の創設者「菊池寛」が1935年に作った賞です。純文学の短編~中編作品の中から無名~新人作家に与えられる文学賞となっています。ちなみに純文学とは芸術性のある美しい文章の小説のことをいいます。10人の選考委員によって作品が選ばれ、受賞者には懐中時計と100万円、そして「文藝春秋」に作品が掲載されます。発表時期は1月と7月の年2回です。お笑い芸人の又吉直樹さんが受賞したのは、この芥川賞です。
直樹賞
直木三十五の友人であり、文藝春秋の創設者「菊池寛」が1935年に作った賞です。大衆小説の短編~長編作品の中から無名~中堅作家に与えられる文学賞となっています。ちなみに大衆小説とはエンタメ性の強い娯楽作品のことをいいます。9人の選考委員によって作品が選ばれ、受賞者には懐中時計と100万円、そして「文藝春秋」に作品が掲載されます。発表時期は1月と7月の年2回です。大衆小説の賞なので、あまり難しい話は…。という方はコチラの賞の方がおススメです。
参考文献:https://www.mottainaihonpo.com/kaitori/contents/cat01/006-akutagawa-naoki-chigai.html
感想
「響」を演じた平手友梨奈さんの演技がすごいというか、オーラとか存在含めて、響という役そのものでした。近年稀に見る超ドはまり役です。 平手友梨奈さんがいなかったら映画として成り立ってなかったと感じられるくらいです。この映画の感想は、とにかく「平手友梨奈さんを見て!」です。この一言に尽きる。 ちなみに文芸部部長のリカ役「アヤカ・ウィルソン」さん、どこかで見たことあるなと思ったら中島哲也監督の「パコと魔法の絵本」のヒロインの少女だったんですね。思わぬ所で時の流れを感じてしまった…。ワタシ…年をとったなぁ…。
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