第90回アカデミー賞5部門にノミネートされ、撮影賞、視覚効果賞を受賞。製作総指揮はリドリー・スコット。監督はドゥニ・ヴィルヌーヴで制作されました。1982年に公開された伝説的作品 「ブレードランナー」。その35年ぶりの正統続編が「ブレードランナー 2049」なのです。正統続編のため、前作ブレードランナーを見てから本作を視聴することを強くおススメします。
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前作「ブレードランナー」って何?
ブレードランナーは1982年に公開されたSF映画です。原作はフィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」。監督はリドリー・スコットです。リドリー・スコット監督といえば「エイリアン」、「ブラック・レイン」、「グラディエーター」を作った大巨匠になります。
前作ブレードランナーのあらすじ
舞台は2019年の未来。レプリカントと呼ばれる人造人間が奴隷のように扱われていた。そんなレプリカントに感情が芽生え、反乱を起こす。主人公のデッカードはレプリカント専門の捜査官「ブレードランナー」としてレプリカントの行方を追うのだった。
ブレードランナーのココが凄い!
ブレードランナーが公開される前はスタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」のようにキレイで美しい未来が一般的でした。そこにブレードランナーが現れたのです。ブレードランナーの腐敗と混沌の薄暗い未来のイメージは、サイバーパンクという新たなジャンルを確立しました。これはドラゴンクエストがRPGというゲームジャンルを一般化したようなもんです。要するにめちゃ凄いのです(語彙力…)。
前日譚を描くショートムービー
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は本作を制作するにあたり前作との間を繋ぐショートムービー3本を無料公開しています。こちらの映像も本作を見る前に確認しておくと、より一層物語を楽しめますよ。
ブレードランナー ブラックアウト 2022
2036:ネクサス・ドーン
2048:ノーウェア・トゥ・ラン
ブレードランナー2049のあらすじ
前作から30年後の2049年。新型レプリカントの「K」は、旧型の違法レプリカントを抹殺する「ブレードランナー」。ある日の任務中、抹殺したレプリカントが住む庭で埋められた遺体を発見する。その遺体の正体は妊娠したレプリカントだった。レプリカントが妊娠するなどありえない。「k」は謎の遺体の調査を始める。
↓ココからはネタバレを含むので映画を観てから読んでね。
ブレードランナー2049の解説・考察・ネタバレあり
難解なストーリーなので、結構わからないところもあったんじゃないでしょうか。映画評論家の「町山智浩」さんが解説&考察するわかりやすい動画があったので、より深く楽しみたい人はコチラの動画もチェック。
感想・ネタバレあり
この映画のテーマは「人間とは?」だと思います。これは攻殻機動隊、寄生獣、鋼の錬金術師などとも通ずる共通のテーマです。果たして人間とレプリカントを隔てるものとは何なのか。前作では人間になれないレプリカントを通してそのテーマを実感しましたが、今作ではさらにAIも加わりそのテーマがより深いものになったと思います。AIのジョイとのラブシーンは芸術的でありながら切ないシーンでした。
本作は興行的にはあまりよろしくなかったらしいです。難解なストーリーかつ1982年の前作も見ておかないといけないとなると、映画好きならいいですが一般の方には、なかなか高いハードルです。そんな中でもこのような傑作を作ってくれた制作人には、頭が下がります。35年前の伝説の作品の続編なんてプレッシャーの塊ですからね。
この映画も見て! おススメの2本
her/世界でひとつの彼女(吹替版)
Aiのジョイ、可愛かったなぁ…。と思ったそこのあなた!そんなあなたには「 her/世界でひとつの彼女」はいかがですか。現在Amazonプライムビデオの見放題の対象ではなく、レンタルのみですが良ければコチラも是非。「林原めぐみ」さんの声がいい映画なので吹き替え版の方が個人的にはおススメです。
メッセージ
本作が面白かったと感じたあなたは、同じドゥニ・ヴィルヌーヴ 監督の「メッセージ」もおススメします。エイリアンとのファーストコンタクトを描いた映画です。現在アマプラの見放題対象作品なので、この機会に是非。
画像引用:Amazon prime video:https://amzn.to/37ayfOa